ちら裏

ちらしの裏に雑に書きなぐるイメージ

FGOを楽しんでいます

先日、こんな文章を書いたのですが、

amagi.hatenablog.com

8月10日現在、かつてあれだけこのゲームに対する不満点があったのにも関わらず、自分でも驚くほどにガッツリプレイしています。サーヴァントの育成がとにかく楽しい・・・

 

 

「悪性隔絶魔境新宿 新宿幻霊事件」をクリアしました

手持ちのサーヴァントの育成がある程度済んだので、遅ればせながら早速1.5章第一弾「悪性隔絶魔境新宿 新宿幻影事件」を攻略しました。感想を書きたいと思います。

※以下普通にネタバレです。

 

憐憫の獣、ビーストⅰ「ゲーティア」を倒し人理を守った主人公達が安堵するのもつかの間、世界を救った事によって名が知られたことに由来する魔術協会によるカルデアへの介入、相棒マシュの戦線離脱、そして新たな特異点の発生など、これまでとはまた異なった数多くの問題が主人公達に向かって襲い掛かってきます。

その最初の舞台となったのは驚くことに日本、1990年の新宿でした。

まるで「北斗の拳」の世紀末な世界を彷彿とさせる、悪がはびこり退廃した都市「悪性隔絶魔境・新宿」の裏で、悠久の時をかけて計画された完全犯罪を打破するのが今回の物語になります。

 

この物語のテーマは「悪」と「創作」となっており、世界を救う為、主人公に今後訪れることになるであろう「手段としてあえて「悪」となる必要性」に対し主人公がどう向き合っていくのか、そして、「創作者=人間」によって生き方を定義づけられ、振り回されることになった、「物語、伝承から生まれたキャラクター」の悲しくも魅力的なその「在り方」が今回の事件を通じて問われ、演出されていきます。

 

ハイライト

この物語を象徴する大好きなシーンがあります。

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 自らの敵である人間に直接撃たれることもなく、愛する妻を殺され、あまつさえその亡骸を人間に利用されるという耐え難い屈辱を受けながら非業の死を遂げた伝説の狼、「ロボ」。作中、彼は人間への憎悪の焰に身を焦がし、決して終わることのない殺戮を遂行する不屈の復讐者として登場します。

どんな手段をもってしても止まることのないロボを倒す為、苦肉の策として、主人公達は、かつてロボが愛した妻、「ブランカ」そっくりの白い犬(アルトリアオルタのペット)を囮にすることを思いつきます。上記の画像は、その作戦をいよいよ実行する段階になった時のワンシーンです。

消えない人間への憎しみの末、どうして人間を殺し続けているのかも分からなくなってしまったロボが、「再び人間に同じ仕打ちをされたこと」によって死へと導かれ、そこでやっと本来の目的、復讐を遂げた先にあると願った光景を思い出す。

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「我々は、再びおまえの愛を悪用する。」

 

「悪を倒す為に悪になる」、そして死してなお「人間によって振り回されることになったキャラクター」という題材の演出としてのロボとの最終決戦はこの物語を代表する名シーンだと言っても過言では無いでしょう。

 

もう一つ好きなシーンは「悪の象徴」ジェームズ・モリアーティが自らの完全犯罪のあらましを自白するシーン。 

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 「悪を倒す為に悪になる」という今作のテーマに対し、「善を倒す為ならば善にすらなった」悪のカリスマ モリアーティの犯罪計画にはホント思わず唸らされました。

「記憶を消して別人になりきる」という超常的なトリックは、例えば漫画「デスノート」や、映画「サイコ」など様々な作品で使われた所謂使い古された手段ですが、それでも私が唸ったのは、作中描写を通して私の中に「モリアーティが犯人じゃありませんように」という想いを抱いてしまったからです。

最初は「本当に胡散臭く、明らかにお前が黒幕だろ」というモリアーティに対して抱いていた印象が、物語が進む毎に、「いや、真犯人は別にいるんじゃないか・・・?」と次第に変わっていき、「頼りになるやん」とまで私に考えさせてしまった。

 

加えて、作中「超合理的な人物」として描かれているモリアーティが採用したこの計画がほぼ博打というのも面白かった。「自分の記憶を消して生まれ変わる」というも博打ですが、本来この事件はFGOの設定からして「解決しなくても良い」事件です。

別に新宿を無視してカルデアに帰還してもよかったのです。ですがモリアーティは賭けたわけです。主人公の折れない善性に。彼の気質なら絶対にこの事件を解決しようとするだろう。彼ならば困難を乗り越え私の前にたどり着くだろう。彼ならば「私の大切な人になってくれる」だろう。全くと言っていいほど合理的ではありません。これが犯罪紳士と呼ばれたモリアーティの犯罪計画として成り立つのか言っていいほどガバガバです。だからこそ手段が全くわからなかった。気づくことができなかった。「最期は大切な人を撃ち抜くという魔弾の話」が中盤ハッキリと出たにも関わらず。

完全にモリアーティの術中にハマってしまったわけです。ホームズ同様この時点で私の負けです。

 

最終的に、悪がはびこる新宿において最期まで決して折れることがなかった、何より自分が信頼した主人公の善性によって、モリアーティは敗れることになります。

このオチも王道で良かった。

 

 

次点としてはダブルオルタとの絡みでしょう。本編通じてとにかくキュートそして同じ分だけクール。可愛い!かっこいい!

アルトリアオルタはかなりチョロインの癖に〆るところはきちんと〆る。

特に本編ラストの「卑王鉄槌」で爆散した隕石の破片を薙ぎ払うシーンは最高だった。

ジャンヌオルタは乙女回路がショート寸前で可愛いすぎるんだけれど、やっぱり根っこは「作られた復讐者」っていう逃れられない業を背負う悲しいキャラクターで、ロボを一人で足止めする時、復讐しかなくなってしまったロボに共感しているシーンは思わず涙が。

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型月のヒロインは…最高やな!

 

 

全体的な感想

全体的な感想としては綺麗に纏まって非常に面白かったです。ですが物語的な尺を意識したからか、終盤駆け足というか突飛になってしまったなという印象は否めません。特に最終決戦において主人公が様々な探偵たちとモリアーティを追い詰めるシーン、やりたいことは分かったのですが、「犯人はお前だ」っていう言葉は、前段階として探偵が犯人のトリックを語り、それを聞いた読者が頭のなかで犯人を考えるというプロセスがあるからこそ盛り上がるのであり、ただ事実を宣言してもそこまで面白くはない。ホームズを持ってしても逮捕できなかった伝説の悪役を後に続く名探偵達が追い詰めるという構図は熱いんですけどね。

それにしても犯罪計画の全容、犯人の動機、トリックの面白さというミステリーを構成する上での根幹になる要素、そして物語全体のテーマがしっかりしていたので詰まることなくスラスラと進めることが出来ました。

道中の戦闘に関しては新しく導入された「ブレイクシステム」のお陰でやりごたえがあって面白かったです。ブレイクまでのダメージ計算、スキルのCT、宝具を使うタイミング…FGOにおいて自分の中で初めて戦略らしい戦略という概念が生まれ、コマンド式RPGをやっている気分になりました。特にロボ3戦目と最終決戦は頭使って時間かけてやりました。なんどもやるのは流石に疲れますが、山場山場に用意してくれる分には一向にかまいません。

またこういったシナリオをプレイしてみたいものです。期待してます。

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 現在は第2部「伝承地底世界 アガルタ アガルタの女」とをプレイしています。

新宿とはうって変わってモロファンタジー。「男と女」「人の在り方」がテーマになっており、性及び生と死を主題として扱っているからかエロとグロ描写が盛りだくさん。 SERO「Z」指定なファンタジー洋ゲ―だなという印象を受けています。

私は読んでいて別に巷で言われているような「おもしろくない」という程おもしろくないわけではないと思いますが、確かに物語が全体的に平坦で、これから展開をするという時に突飛な影響を受けます。それでも、

ストーリー全体を通して感じられる「男として/女としての幸せとは」といった形式的な幸福それ自体に対する疑問や、

「ただひたすらに死にたくない、死を回避する為に生きる」という「誰よりも人間らしい英霊」であるシェヘラザード、その対比として彼女を取り巻く個性豊かな「英霊らしい英霊たち」が良い。

畜生ではありましたが、第2の人生をすべて自らの為に使い、死に際ですら次に召喚された時のことを考えていたコロンブス、自分の人生に並々ならぬ誇りを持っていた武則天、作中「強い女性、そして人生を1つのきっかけで狂わされた人間の象徴」として描かれているアマゾネスの女王 ペンテシレイア、

そして後に豪放磊落の王、武人となるその過程にいる、作中のイレギュラー、フェルグス 

 

「別にこれいらなくない?」みたいな疑問は度々感じますが、(メガロスやエレナなど)キャラクターそれ自体は魅力的だし、物語全体を通して言いたいコトは伝わってくるので問題はないです。全体として面白ければそれで良し。

まだ完全にクリアしたわけではないので、クリアしたらまた感想書きます。

 

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