ちら裏

ちらしの裏に雑に書きなぐるイメージ

人生クリアした

つい先日、およそ20年をかけた両親への復讐が達成され、めでたく人生クリアした。

だが、スタッフロールにクレジットされていたのは、自分名前だけ。暗い劇場の中、壮大なBGMすらかからなかった。

復讐を成す為に、あらゆるモノを犠牲にしてきた。

感情共感力、誠実さ、いわゆる人間味とよばれるもの、誰かを信じるということ、友人、恋人健康的な身体

残ったものと言えば、称号でも達成感でもない。虚無感と、復讐の先に観た、理想への憧れだけ。

復讐の先には、きっと自分にとって理想的人生が訪れると思っていた。親友と笑い合い、恋人と結ばれ、辛いことがあっても、笑顔の絶えない人生

そんなことはなかった。振り返った自分の背後に広がっていたのは一面の荒野であり、人間に対し何一つ面白いと感じることができなくなった心と、自然笑顔の作り方さえわからなくなっていた摩耗しきった自我がそこに転がっていた。

特に自分の最大の理解者であった恋人に、別れ際に告げられた「私達のように恵まれて何事もなく順風満帆に生きてきた人間と、あなたのような挫折に満ちて泥沼に浸かるしかなかった人間は、決してこの先も交わることは無いと思う」という言葉は今でも深く、心に残っている。

現在自分大学生というのもあって、ゆっくり心のリハビリ中だ。先ずは感情回復から始めようと思い、映画や、演劇文学絵画音楽といった「人の表現」に触れ、心の機敏を自分認識する練習をしている。かいあってか、現在は青い空や、みずみずしい植物を観ると、「美しい、素晴らしい」と思えるようになった。今後の目標としては食べ歩きをしていく中で、「食事の楽しさ」を理解していくつもりだ。基本的食事は単なる作業としてしか認識していなかったので、「食事の楽しさ」ということそれ自体の良さを知らずにいたかであるリハビリについては、これからまた20数年かけて行っていこうと思う。

かつて恋人が私に告げた通り、私は「順風満帆に生きてきたような人間人生」を歩むことは決して出来ないだろうし、「泥沼の中で身についた泳ぎ方」といった生きる上で身についてしまった癖が抜けきることも無いだろう。だが、前進しているのは確かだ。

これからクリア後の世界が待っている。隠しステージや隠しボスDLC、何から探しに行こうやら。とりあえずカンストまでレベル上げだけをしなくてよくなったのは僥倖だ。

就職先どうしようかなぁ。